余りにも痛みだけを基準として判断する方が多いように見られるのでお伝えします。
痛みは体から出る情報の一つです。これ以上動かさないようにという情報である場合が多いのですが、これだけを頼りに判断すると健康な身体づくりをすることができません。
①背骨コンディショニングでは呼吸しながら、ゆっくり、痛くない範囲で運動を行いますが、痛い場合は運動しなくても良いとは言っていません。痛いので安静にすると、体はますます硬くなり、筋力は衰えていきます。
背骨コンディショニングで本当に伝えていることは痛くない範囲で動かし続けることです。なぜなら、背骨や関節は動かすことなしにゆるむことはないからです。動かすことでゆるみ、関節可動域が広がった後に痛みはなくなっていくという順番なのです。痛みがなくなるから、関節可動域が広がるのではないのです。
②背骨コンディショニングでは痛みをそのままにしておくと、感覚がない状態になり、これを鈍麻といいます。
痛みがない→痛み→痺れ→鈍麻(感覚がない)
神経の伝導ができていないので痛みがあってもその情報を伝えることができていないのです。この状態が良くなっていく過程で、神経の伝導が良くなり、痛みの情報を伝えることができるようになり、痛みを感じるようになりますが、それは良くなる方向に向かっているのです。
鈍麻(感覚がない)→痺れ→痛み→痛みがない
①、②ともに痛みがあったとしても、ゆるめる、矯正する、筋力を向上させる運動を続けていけば必ず、痛みのない体になっていきます。痛みがあるからこそ運動を続けていただきたいのです。
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